
毎日の暮らしの中で、ふとした瞬間に香りに癒やされた経験はありませんか?花の香り、雨上がりの緑の匂い、料理から立ち上る湯気の香り。私たちは自然と、香りを通して地球とのつながりを感じています。
プラネタリーヘルスの視点から香りについて考えてみると、植物が私たちに贈ってくれる香りには、地球環境の状態や植物の生命力が込められていることがわかります。今回は、香りと地球環境のつながり、そして暮らしに取り入れる香りの楽しみ方についてお伝えします。
香りが教えてくれる植物の生命力
植物が放つ香りには、実は深い意味が込められています。受粉したいときには良い香りの精油を出して虫を呼び寄せ、反対に病害虫などが来ると、それらが嫌がる香りの精油を出して遠ざけます。
さらに病気の原因となる細菌や真菌、ウイルスを察知して、それらを抑制したり増殖を防いだりする精油を出すこともできます。そして病害虫に食べられたりすると、特別な香りを大気に放出して周りの植物に危険を知らせます。
植物の香りには、環境に合わせたたくさんの意味が込められていて、植物と地球環境を守るためのものだといえるでしょう。
土壌の健康が香りの質を決める

興味深いことに、例えばラベンダーは標高によって成分が違います。気候や、そこにいる生物、菌が異なるからです。つまり精油にはその土壌や地球環境の状態が反映されています。
豊かな土壌で生物と共存できている植物からは、良質な精油が作られます。良質な精油には植物が元気であるというメッセージが込められています。精油に癒やされるとき、私たちの暮らしが地球環境とつながっていて、地球からの贈り物であることを思い出してみてください。
香りの力が体に与える影響

私たちにとって香りがなぜ大切なのでしょうか?例えば食べ物の状態を確かめるときに、香りを嗅ぐことはありませんか?これは口に入れても体に影響がないかどうかを確認する、人間の本能の一つです。嗅覚は、生死を司る大切な感覚といえます。
鼻から取り込んだ香りは嗅上皮から、直接脳の大脳辺縁系を経て、自律神経やホルモンのバランスをつかさどる視床下部へと運ばれます。すると香りが、自立神経系やホルモン系、免疫系に作用し、心身共にリラックスすることができます。
同じ香りでも、タイミングや人によって、感じ方は変わります。空腹のときはできたての料理の良い香りに反応してより空腹を感じます。反対に満腹時であれば、あまり食欲は刺激されません。香りは見えないものですが、気持ちや体に大きく作用するといえます。
暮らしに取り入れる香りの楽しみ方

手軽な精油の活用方法
精油を使うなら、天然の植物から作られた良質なものを選びましょう。また、精油は薬効が高く、使う人の体調、濃度によっても効果や適量が異なります。初めて精油を使うときには、お部屋などの空間で使うと手軽です。
お風呂での楽しみ方
洗い場に1滴ほど垂らして、シャワーでお湯をかけると浴室全体が良い香りに包まれます。
寝室でのリラックス
就寝前にラベンダーやカモミール、ウッディー系の香りを嗅ぐと気持ちを落ち着かせてくれます。
台所掃除のお供に
オレンジ系がおすすめです。油汚れを落とす効果があります。またクローブをティッシュに垂らすなどして使うと、防虫効果を得られます。
身近な香りも大切なアロマ
精油だけでなく、例えば日常の野菜の香りなどもアロマです。日本人は昔から薬味を上手に食事に取り入れたり、防腐のためにお弁当を竹の葉で包んだり、植物の力を生かした使い方をしてきました。
私たちは本来自然の香りから直感で良いもの、悪いものを感じ取る力を持っています。嗅覚の経験値は、私たちの心を豊かにし、思考を高める手助けになると思います。
MIRAIWA+で香りを通したプラネタリーヘルスの実践
イービーエムの菌活ブランド「MIRAIWA+」では、香りを通したプラネタリーヘルスの実践として、「ミライワ五行オイル」シリーズを展開しています。
中医学の陰陽五行説の観点から、植物の力で心身のバランスを調整するアロマオイルとして、木・火・土・金・水の5種類をご用意。自然の恵みを凝縮したアロマの力で、心身共にすこやかさを保つお手伝いをします。
また、「ミライワ バスソルト」では、自然の恵みをたっぷり受けたヒマラヤ岩塩に、五行オイルで香り付けをしており、入浴タイムを通して植物の香りと地球のつながりを感じていただけます。
香りを感じる暮らしで心豊かに
たくさんの香りを嗅覚で感じ、自然の香りを感じ取りながら、心豊かですこやかな暮らしを楽しみましょう。香りを通して地球とのつながりを意識することで、日々の生活がより豊かになり、私たち自身の健康と地球の健康が同じ方向を向いていることを実感できるはずです。
植物が教えてくれる地球からのメッセージを、香りを通して受け取ってみませんか?それは、プラネタリーヘルスの第一歩になるかもしれません。