発酵食品と土の微生物、共通する「発酵」の力|プラネタリーヘルスの視点で考える

味噌や納豆、ぬか漬けのように、私たちの食卓には発酵の力がたくさん息づいています。実は、足もとの土の中でも、目に見えない微生物たちが「発酵」と呼べるはたらきを日々くり返しています。食卓と土、遠く離れているように見える2つの場所には、意外な共通点があります。

この記事では、発酵という切り口から、食と土と身体のつながりをやさしくたどってみます。

発酵とは、微生物が有機物を分解して別のものに変えるはたらきです

発酵食品を手に秋の自然の中で過ごす女性のイラスト

発酵とは、微生物が糖やたんぱく質などの有機物を分解し、別の物質につくり変えるはたらきのことです。大豆が味噌になり、牛乳がヨーグルトになるのも、この仕組みによるものです。

ここで大切なのは、発酵の主役が「微生物」だという点です。麹菌、乳酸菌、酵母菌など、種類ごとに得意なはたらきがあり、それぞれが役割を分担しています。

よく似た言葉に「腐敗」があります。どちらも微生物が有機物を分解する点は同じですが、人にとって役立つものができれば「発酵」、食べられなくなれば「腐敗」と区別されています。仕組みそのものは地続きで、線引きは私たちの暮らしからみた呼び分け、と考えるとイメージしやすいかもしれません。

土の中でも、微生物が「ものをつくり変えて」います

土の中では、落ち葉や枯れ草、野菜くずなどの有機物を微生物が少しずつ分解しています。分解されたものは、やがて植物が吸収しやすい形に変わり、新しい作物を育てる栄養になります。

たとえば、堆肥づくりもその一例です。落ち葉や生ごみを積んでおくと、内部の温度が上がり、微生物が活発に動いている様子がわかります。これは、食品の発酵が進むときに温度が上がる様子とよく似ています。

厳密には、土の中の分解がすべて食品の「発酵」と同じ、というわけではありません。ただ、「微生物が有機物を別のものに変え、次のいのちにつなげる」という大きな流れは共通しています。食卓の発酵と土の分解は、同じ循環の別の場面、と捉えてみると、見え方が少し変わってきます。

共通点は「多様な菌が、役割を分け合っている」こと

発酵食品も土も、1種類の菌だけで成り立っているわけではありません。

たとえば味噌づくりでは、麹菌が大豆のでんぷんやたんぱく質を分解し、そのあとに乳酸菌や酵母菌が加わって、風味が少しずつ深まっていきます。複数の菌が順番に、あるいは同時にはたらくことで、味わいが生まれます。

土の中も同じです。有機物を細かく分解する菌、分解された成分を別の形に変える菌、植物の根のまわりで養分のやりとりを助ける菌など、さまざまな微生物が関わっています。種類が豊かな土ほど、環境の変化に対してバランスを保ちやすいといわれています。

腸内フローラにもよく似た考え方があります。特定の菌だけを増やすのではなく、多様な菌がそれぞれの持ち場で活躍できる環境を整えることが、土でも発酵食品でも、そして身体の中でも大切にされています。

家庭の台所から、発酵と土をつなぐ小さな実践

親子が野菜くずをコンポスト容器に入れるイラスト

「発酵」を軸に考えると、日々の暮らしの中にもつながりを感じられる場面があります。

  • 発酵食品を日々の食卓に取り入れる
    味噌汁、納豆、漬物、ヨーグルトなど、無理のない範囲で、いつもの食事に発酵食品を一品足してみます。毎日同じものでなく、いろいろな種類を食べると、さまざまな菌との出会いが増えます。
  • 野菜くずを土に還してみる
    野菜の皮やヘタなどを、家庭用のコンポストやプランターの土に混ぜ込む方法があります。微生物が分解するようすを観察すると、土の中の「小さな発酵」に気づきやすくなります。
  • 食べ物を無駄なく使いきる
    使いきれる分だけ買う、皮まで調理に使うなど、暮らしの小さな工夫も、食べ物が土に還るまでの循環に関わっています。

どれも、特別な道具や知識がなくても始められることばかりです。完璧を目指さず、できそうなところから、という気持ちで取り入れてみてください。

似ている言葉の違いを整理してみます(発酵・腐敗・分解)

言葉意味
発酵微生物のはたらきで有機物が変化し、人にとって役立つものができること
腐敗微生物のはたらきで有機物が変化し、食べられなくなったり、悪臭が出たりすること
分解有機物が、より小さな物質に分かれていくこと。発酵も腐敗も分解の一種

発酵と腐敗は、微生物のはたらきという点では同じ現象で、結果が人の暮らしに役立つかどうかで呼び分けています。そのため、同じ食材でも、温度や菌の種類、環境によってどちらにもなり得ます。

発酵の力を、食べて身体に取り入れる選択肢として:サースリム

発酵食品・食物繊維・ストレス管理などを紹介する図解イラスト

食卓で発酵を取り入れる方法のひとつに、MIRAIWA+の「サースリム」があります。サースリムは、白トリュフ菌で発酵させた発酵食品です。腸内の酪酸菌をサポートする設計で、毎日の食事に取り入れる菌活のひとつとして続けやすいことを大切にしています。

日々の食事に発酵の力を加えることは、身体の中の菌のバランスを意識するきっかけにもなります。発酵食品を選ぶときは、ご自身の食生活や好みに合わせて、無理のない形を見つけていただければと思います。

まとめ:食卓も土も、「発酵」でつながっています

味噌やヨーグルトの発酵と、土の中の微生物のはたらきは、「微生物が有機物を別のものに変え、次のいのちへつなぐ」という点でよく似ています。食卓と土は、遠いようで、実は同じ循環の中にあります。

MIRAIWA+も、まだ第一歩を歩み始めたばかりです。今日の食事で発酵食品をひと口選んでみる、野菜くずを土に還してみる。そんな小さな選択から、身体と、足もとの土と、その先の地球のことを、ゆるやかに考えてみませんか。

よくあるご質問

Q. 発酵食品は毎日食べたほうがよいですか?

A. 決まった量や頻度が一律にあるわけではありません。毎日でも、週に数回でも、ご自身の食生活に合わせて続けやすい形で取り入れてみてください。いろいろな種類を食べることで、さまざまな菌との出会いが増えます。

Q. 発酵と腐敗は、どう見分けるのですか?

A. 仕組みは同じ微生物のはたらきで、人にとって役立つかどうかで呼び分けています。市販の発酵食品は管理された環境でつくられています。家庭で手づくりする場合は、においや見た目に異変を感じたら食べずに処分するなど、衛生面に十分お気をつけください。

Q. 土の中の微生物は、家庭菜園でも意識したほうがよいですか?

A. 微生物が多様な土は、野菜を育てやすい環境になるといわれています。難しく考えず、野菜くずや落ち葉などの有機物を土に戻したり、同じ土ばかり使い続けないようにしたりと、できる範囲から始めてみてください。

Q. 生ごみをコンポストにすると、においが気になりませんか?

A. 水分が多すぎたり、空気が通りにくかったりすると、においが出やすくなります。乾いた落ち葉や土を混ぜて水分を調整し、時々かき混ぜて空気を入れると、においを抑えやすくなります。ベランダなどでは、小さな容器から試してみる方法もあります。

Q. サースリムは、どのような方に向いていますか?

A. 日々の食事に発酵食品を取り入れたい方や、菌活を無理なく続けたい方に向けた商品です。召し上がり方や原材料の詳細は、商品ページをご確認ください。