口の中も、小さな生態系だった|プラネタリーヘルスの視点で考える口腔ケア

「プラネタリーヘルス」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。地球という大きな環境の健やかさと、わたしたち一人ひとりの身体の健やかさは、切り離せずつながっている、という考え方です。土の中の微生物、腸の中の微生物。目には見えないけれど、環境と身体の両方を支えている存在として、これまでの記事でも取り上げてきました。

実は、わたしたちの身体には、もうひとつ身近な生態系があります。それが「口の中」です。プラネタリーヘルスの視点を、少し身近な場所まで持ってきてみると、毎日の口もとのケアの見え方も変わってくるかもしれません。

口内には、数百種類ともいわれる細菌が棲みついています。歯の表面、歯ぐきのすきま、舌の上。それぞれの場所に、それぞれの菌の集まりがあり、互いにバランスを取りながら暮らしています。これを「口内フローラ(口腔内細菌叢)」と呼びます。

口内フローラとは、何を指す言葉なのか

口の中も一つの生態系であることを表すイメージ

口内フローラとは、口の中に常在する細菌の集まりが、一つの生態系のようにバランスを保っている状態を指す言葉です。腸内フローラと同じ「フローラ(お花畑)」という言葉が使われているのは、多様な菌がまるで花畑のように共存している様子になぞらえているからです。

このフローラの中には、身体を助けてくれる菌もいれば、増えすぎるとむし歯や歯周病、口臭の原因になる菌もいます。ただし、悪者とされる菌も、口の中からすべて追い出せばよいというわけではありません。土壌の微生物と同じように、いろいろな菌が一定のバランスで存在していることが、健やかな状態につながっていると考えられています。

「殺菌」だけでは、うまくいかないこともある

洗面台で歯磨きをする女性のイラスト

口臭やむし歯が気になると、つい「菌を根こそぎやっつけたい」と思ってしまいます。強い殺菌成分入りの歯磨き粉やマウスウォッシュを選びたくなる気持ちは、とても自然なことです。

ただ、これまで土づくりの記事でお伝えしてきたように、フルボ酸を含む土壌では、特定の菌だけを排除するのではなく、多様な微生物が働きやすい環境を整えることで、ふかふかで健やかな土が育まれていきます。口の中も、これと似た側面があるのかもしれません。強い殺菌成分は、気になる菌と一緒に、バランスを支えてくれている菌まで大きく減らしてしまうことがあります。すると一時的にはすっきりしても、菌のバランスが崩れ、かえって気になるにおいや不快感を繰り返してしまうケースもあるようです。

MIRAIWA+では、土でも腸でも口でも、「なくす」よりも「バランスを育てる」という視点を大切にしています。まだ第一歩を歩み始めたばかりですが、この考え方を、日々の口もとのケアにも取り入れられないかと商品開発を続けています。

「殺菌」「除菌」「育菌」、似ているようで違う言葉

口もとのケア用品を選ぶとき、パッケージに並ぶ言葉に迷うことはないでしょうか。

殺菌は、菌を殺して数を減らすアプローチです。除菌も同様に、菌を取り除いて数を減らすことを指します。一方で「育菌」は、もともと身体にとって助けになる菌を育てたり、働きやすい環境を整えたりする考え方です。むし歯菌や歯周病菌が気になる場面では殺菌・除菌の力を借りたくなりますが、口内フローラ全体のバランスを長い目で考えるなら、育菌という視点もあわせて持っておくと、選択肢が広がります。

口の中のケアは、腸内フローラともつながっている

疲れた表情の女性と善玉菌のイラスト、腸内環境の乱れが全身の不調につながる様子

以前の記事で、腸内フローラと地球環境の関係についてお伝えしました。実は、口は消化管の入り口でもあります。食べものと一緒に、口内の菌の一部は腸まで運ばれていくため、口内フローラの状態は、腸内フローラの状態とも無関係ではないと考えられています。

たとえば、舌の表面に白っぽい苔のようなもの(舌苔)が目立つときは、口内の菌バランスが乱れているサインのひとつともいわれます。「なんとなく身体がだるい」「風邪をひきやすい」といった不調と、口もとのケアが実はつながっているかもしれない、という視点は、プラネタリーヘルス的な捉え方の一つといえそうです。

専門家の声を聞いてみる

MIRAIWA+の商品開発チームは、歯学博士でたなべ保存歯科院長の田邊一成先生と対談し、口腔ケアが身体全体に与える影響について、わかりやすくお話をうかがいました。「正しいと思っていたケアが、実は見直しどきかもしれない」という気づきの多い内容になっています。

日々のケアに、育菌という視点を

MIRAIWA+の口腔ケアシリーズは、こうした「育菌」の考え方から生まれました。

みんなの善玉菌WB21®タブレット」には、ヒト由来のWB21乳酸菌を配合しています。生きて腸まで届くタイプの乳酸菌で、砂糖不使用、天然由来のキシリトールを使用した、天然ペパーミント味のタブレットです。毎日続けやすいように定期便(2袋セット・送料無料)も用意されているので、口内フローラのケアをまずは無理なく習慣にしたいという方にもおすすめです。

みんなの【善】WBはみがき」は、殺菌剤に頼らず、WB2000乳酸菌の力を借りて口内の菌バランスを整えることを目指した医薬部外品の歯みがきです。むし歯や口臭、歯ぐきの状態が気になる方の毎日のケアに取り入れやすいアイテムです。

歯を「洗う」だけでなく、口の中の生態系を「育てる」。そんな新しい習慣のきっかけになればと思います。

まとめ:今日から始められる、小さな一歩

土も、腸も、口も、目に見えない菌たちがバランスを取りながら、わたしたちの健やかさを支えています。今日の歯みがきの時間を、いつもよりほんの少し、口の中の菌たちに思いを馳せる時間にしてみる。そんな小さな一歩が、プラネタリーヘルスとの関わりを広げていくはじまりになるかもしれません。

よくあるご質問

Q. 口内フローラとは何ですか?

A. 口内フローラとは、口の中に常在する数百種類の細菌が、互いにバランスを取りながら共存している状態を指す言葉です。腸内フローラと同様に、多様な菌が存在すること自体は自然な状態と考えられています。

Q. 殺菌力の強い歯磨き粉を使い続けると、何か問題がありますか?

A. 強い殺菌成分は、気になる菌だけでなく、バランスを支えてくれている菌にも影響することがあります。一時的にすっきりしても、菌のバランスが崩れ、においや不快感を繰り返す場合があるといわれています。

Q. 「殺菌」「除菌」「育菌」の違いは何ですか?

A. 殺菌・除菌は菌を減らすアプローチで、育菌はもともと身体の助けになる菌を育てたり、働きやすい環境を整えたりする考え方です。目的に応じて、両方の視点を持っておくと選択肢が広がります。

Q. 口内フローラは腸内フローラと関係がありますか?

A. 口は消化管の入り口にあたり、口内の菌の一部は食べものと一緒に腸まで運ばれます。そのため、口内フローラの状態は腸内フローラの状態と無関係ではないと考えられています。

Q. 育菌の視点で口腔ケアを取り入れるには、何から始めればよいですか?

A. まずは、いつもの歯みがきの中に「菌を全部なくす」のではなく「バランスを整える」という視点を意識してみることから始められます。MIRAIWA+では、ヒト由来のWB21乳酸菌を配合したタブレットや、殺菌剤に頼らないWB2000乳酸菌配合のはみがきなど、育菌の考え方を取り入れた商品を展開しています。

Q. みんなの善玉菌WB21®タブレットは定期購入できますか?

A. はい、定期購入が可能です。2袋セットの定期便は送料無料で、30日ごとのお届けサイクルとなっており、回数の縛りもありません。口内フローラのケアは続けることが大切なので、毎日続けやすい定期便を活用いただくのがおすすめです。