プラネタリーヘルスとは? 地球と人の健康をつなぐ新しい考え方

プラネタリーヘルスの概念図

地球環境問題やSDGsなどを通して、人の健康や幸せは、地球の健康や幸せとつながっていると感じている方も多いかもしれません。そんな「つながり」を科学的に捉え、未来につなげていく考え方が「プラネタリーヘルス」です。

プラネタリーヘルスとは

プラネタリーヘルスとは?

2015年、世界的権威を持つ科学誌「ランセット」によって世界に広められたのが、人の健康と地球全体の状態は密接につながっているという「プラネタリーヘルス」という考え方です。人を含め地球上の全ての生命体はつながっています。自分自身の健康は、全ての生命を支える地球環境との関わりを抜きに考えることはできません。

これまでは地球の循環システムがうまく機能することで、豊かな環境が保たれてきました。しかし、その循環システムが少しずつ崩れ、現代の私たちは環境問題に直面しています。

地球の循環の源は「菌」

地球の循環の源は「菌」

地球の循環システムで大切な役割を果たしているのが「菌」です。

例えば、菌が元気に働いていれば、台所やトイレなどからの排水も、その中の有機物を炭素や窒素に分解して、きれいな水に戻してくれます。

森では、土壌の中の菌が、落ち葉や動物の死骸を分解してくれます。それを根から栄養としてたっぷり吸収した植物は、豊かな実を実らせ、それは動物たちの食べ物になります。

私たちの腸でも、森と同じことが行われています。腸内細菌が食べ物を分解し、そうしてできた栄養を植物の根と同じように、腸にある絨毛が吸収して、私たちの身体をつくります。そして排泄したものは、また菌の力で分解され、自然に還っていきます。

地球上のあらゆるところに存在する目には見えない小さな菌によって、地球の循環システムが保たれているのです。

イービーエムのプラネタリーヘルスへの取り組み

イービーエムは、人の美と健康を支える菌の力に着目した商品開発を行うと共に、プラネタリーヘルスという考え方を大切にしています。

菌活ブランド「MIRAIWA+(ミライワ)」では、「未来はプラス、未来へのプラス」をブランドコンセプトに掲げ、プラネタリーヘルスの考え方に基づいた取り組みを進めています。

例えば、水質の浄化や豊かな土壌づくりに力を発揮する「光合成細菌」の活用。この光合成細菌は、排水とともに流したり、土にまくことで水質の浄化、消臭、土壌の肥沃化などに働きます。ミライワの腸内フローラ解析キットには、この光合成細菌のミニボトルを同梱し、お客さまの生活の中でも気軽に活用いただけるようにしています。

土壌から始まる健康

また「MIRAIWA+プロジェクト」として、環境美化活動や菌の役割を考えるセミナー、循環型農業を考えるイベントなど、様々な形で「プラネタリーヘルスの輪を広げるきっかけづくり」を行っています。

2025年からは、株式会社ミツウロコグループホールディングス、株式会社Re Floraの2社と連携し、「地球環境の健全性」と「人間の健康」への貢献を目指した新たなプラネタリーヘルスプロジェクトもスタートしました。土壌の蘇生効果や人体への健康効果が期待される「フルボ酸」の活用効能の実証実験を、農業高校である群馬県立藤岡北高等学校と共に進めています。

すこやかな暮らしのために私たちにできること

すこやかな暮らしのために私たちにできること

環境問題が世界的な課題となっている今、地球の全ての命はつながっていて、私たち人間も地球や豊かな自然のおかげで生かされていることの素晴らしさを、あらためて考えさせられます。

その環境を守るために、私たちは何ができるのでしょうか?一人で地球の環境を大きく変えることはできませんが、私たち一人ひとりが循環の仕組みを知って、小さな一歩を踏み出せば、大きな変化になります。

健康な土壌で育った栄養たっぷりの野菜を食べたり、腸内環境を整えたり、自分の身体づくりも、地球の健康に良いことです。

一人の千歩ではなく、千人の一歩。その一歩につながるものを選んでいけば、循環の仕組みを止めないことへの素敵な貢献になります。日々の美容や健康づくりと同じように、楽しく自分の幸せにつながることとして、身近に考えていきたいですね。